RSウイルス流行収まらず 熊本県感染症情報

15~21日の熊本県感染症情報によると、乳幼児に多い呼吸器疾患のRSウイルス感染症の患者216人が県内医療機関(50定点)から報告された。

 前週より46人減。減少は4週間ぶりだが、過去5年の同じ時期は50人以下で、突出して多い。全体の約36%は1歳児。県健康危機管理課は「流行は収まっていない」と注意を呼びかけている。

 同感染症は鼻水、せきなどの症状があり、2歳までに一度かかるとされる。生後半年以内の乳児は細気管支炎や肺炎などを起こすこともあるという。成人になってから再感染する人もいる。

 11保健所別では菊池、宇城が目立ち、八代も前週から急増。マスクや手洗いのほか、流行期は人混みを避け、おもちゃを消毒することも予防になる。

 50定点報告は、ほかに感染性胃腸炎84人(14人減)、突発性発疹30人(13人減)。全数報告分は侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症が各1人だった。